夫が出国するまで 夫がいないとできない手続の処理
話はさかのぼって、2021年の6月。
自分自身が出国するのはまだまだ先です。先過ぎて実感がわかないくらい。
ですが、夫が出国するまでにしなければならないことはたくさんありました。
一応、私がしたことを下に書きました。書くほどのことではないでしょう、というものも含めて書きます。参考まで。
とりあえずの情報収集
ドバイってどんなところ?物価は?気候は?
新居はどんなところ?(ドバイのどのへん?家具付きの家?セキュリティーは?)
子どもの学校はどうなるの?
などなど。いろいろ気になることが山のようにあります。でも、残念ながら、ドバイとはどんなところ?という、ネットや書籍からも得られる情報以外は、
夫の出国前はあまり情報が得られませんでした。
辞令の内内示の期間が非常に長く、だれにも聞けなかったからです。
会社方面がだめなら妻側から、と、友人の友人、そのまた友人、といった感じで使えるつてを使いまくり、いろんな情報を収集しました。
私のことを全然知らない方からも情報をいただいたり…みんないい人…ありがとうございました。
が、ここぞ!というピンポイントな情報を得るのはかなり難しかったです。
私はせっかちなのでいろいろ知りたくて、夫が持ち帰るわずかな情報に一喜一憂、
でもあいまいなことも多くて、もっと正確に聞いてこれないのかとイライラしましたが、
赴任する夫は夫で、大変なわけです。
もっとおおらかに、どんと構えた妻にならなくてはと反省しました。
家を賃貸にだす
家は、「親族に管理を頼む」「業者に管理を頼む」「賃貸にだす」「売る」など、いろいろな方法がありますが、
我が家は、何十年というローンを背負っていましたし、家を手放したくなかったので、賃貸という手段を選びました。
賃貸に出す場合ですが、
世帯主が夫の場合は、すべての手続きに夫のサインがいります。
ですので、まず早めに賃貸業者に相談、夫の出国準備があわただしくなる前に、
いくらで貸すか、いつから貸すか、条件などなど、話し合う機会を設けたほうがいいなと思いました。
また、確定申告などは、代理人(義父)にお願いしました。
車の扱い
我が家には、夫名義の車が1台あり、私の出国前に売却しました。
我が家は車社会の地域に住んでいますので、車は必須です。なんなら出国前ぎりぎりまで必要…
車の名義が夫の場合、夫が出国してから3か月以内であれば、
- 車検証
- 夫の印鑑証明
- 譲渡証明書
- 委任状
- 夫の住民票
- 納税証
- 自賠責の証明書など(車によって異なってくると思うので、業者に要確認)
があれば、名義人がいなくても妻だけで車を売ることができますが、3か月以上だと、印鑑証明が使えなくなるので名義変更しなくてはいけません。(名義変更しなくてもサイン証明という手段もあるらしい)
我が家は夫がいなくなってから3か月ぎりぎりくらいの出国を考えていて、名義変更しようかと思いましたが、コロナ禍の規定変更で、難を逃れました。
ということで、名義変更せず妻である私が売却しましたが、その場合でも、
夫の印鑑証明、住民票、夫のサインが必要な譲渡証明書、委任状と、車の名義人である夫に用意してもらわなければならない書類がたくさんありますので、
車を売却する業者が決まったら、業者の話をよく聞いて、夫に書類を用意してもらいましょう。
ちなみに私は、出国前日まで使用、空港での引き渡しを選びました。
海外赴任の人の車の売買を専門に扱う業者もあり、我が家はその業者にしましたが、いろいろ融通が利いて助かりました。
銀行のカードや通帳、保険、などなど
住所変更が必要なもの、代理人を立てなければいけないものもあります。
各所に連絡・相談することをお勧めします。
我が家の場合、何十年も赴任、というわけではなく、ほんの数年ですので、
郵便局の転送届を出すだけで解決するものも多くありました。
関係各所への連絡手段
夫が出国するまでは、様々な手続きを夫が、あるいは夫を通して行っていましたが、
出国してしまうとそうもいきません。夫も忙しくなるし。
たとえば引っ越し業者や、車の業者、会社への領収書の取り扱いなど…
これも各ご家庭、会社によって扱いが様々ですが、
夫の出国前に、夫が出国した後は、だれがどう連絡をやりとりするのか。
すべて夫を通すべきか、妻が個人的にやりとりしていいのかなど、我が家は夫に一応確認しておきました。
夫の荷物や家財
「家に置いていくもの、仕分けができてないものは、いらないものと思って処分するから」と夫を脅していたので、
夫は、本人所有のものは、みんな仕分けしておいてくれました。
どれをトランクルームや実家に預けるか、船便で後で持っていくか。自分のものだけでもやってもらわないと!
あと、新居もなにも全く決まっていませんでしたが、一応、夫の出国前に、なんとなくの家財の整理や仕分け予想を夫婦でしておきました。
あとで電話やメールでやりとりするのは面倒なので…^^;)
子どもへの告知
手続きではないですが、これも、夫がいないとできないことなのでここに書きます。
夫の赴任内々示は夫出国の3か月くらい前に出ましたが、
子どもにはしばらくだまっていました。
だまっている間は、もうスパイ映画のように?暗号化して?夫と会話したり、
夜中に手続きの作業を進めていましたね。
子どもへは、精神的な負担を考えて、1学期の終業式の日に話しました。
なにせ中東という、子供の想像をはるかに超えるだろう場所に行くことになったので、
夫とひそかにパワーポイントでプレゼン資料を作成。
地図や写真やイラストを多用、
とにかく、ドバイいいとこ、すごいとこ、楽しいところにいくよ~!
日本のお友達ともSNSで話せるよ。
永遠じゃないよ。数年で帰ってくるよ。
英語も上手になるよ。世界中のお友達ができるよ!
みたいな感じで、まぁ、現実よりはやや盛り気味ではあるかもしれませんが、
いろんないいことを書いて夕食後にパワーポイント上映会をしました。
もちろん、子供には泣かれましたし、行きたくない!って言われましたが、
もう行くことは決まっているんだよ、という姿勢で臨んだので、ある程度はわかってくれたと思います。
また、告知をした次の日には実家に帰省。
事前に根回しをし、各実家で、「いいね!」「すごいね!」「うらやましい!」と、
ものすごくワッショイワッショイしてもらい、
子どもはとりあえず気分をとりなおし、夏休みは普通に楽しく過ごすことができました。
そして家族で相談して、出国2か月前くらいまでは、お友達には秘密にしておこうねと約束しました。